歩き方で身体の軽さを感じる方法
先日セッションを行った際に、「胸骨を上げて歩いたら足が軽い」という話を聞きました。これについて少し考えてみたので、シェアします。
胸骨を上げて歩くことで、足が軽くなるのは確かにその通りです。胸骨を持ち上げ続けることで、足との繋がりが強まります。最初は肉体的に胸骨を持ち上げ、体の軽さを感じつつ、力んで疲れることもあるでしょう。しかし、続けていくことで、胸骨をわずかに上げるだけの意識で、足とのつながりが感じられるようになり、体全体が上下に伸び、充実感が溢れてきます。
一方、「お尻の穴を締めて歩くと足が重い」という意見もありましたが、実際にはお尻を締めること(力ませて緊張させること)が足を重たく感じさせる原因です。
胸骨の持ち上げも同様で、物理的に肉体を持ち上げることで体が軽くなるわけではありません。実際には、感覚を意識するだけで体が反応し、軽くなります。つまり、お尻を締める意識や胸骨を引き上げる意識だけで、体は繋がり、軽く動かせるようになります。
ただし、いきなり意識だけで動かすのは難しいので、まずは胸骨を持ち上げた時の軽さを実感し、体感を味わいながら無理せず歩くことから始めましょう。
身体に対する思い込みを外すことで、制限されていた身体の能力を引き出すことができます。今後も、身体と向き合いながら新しい発見を求めていきたいと思います。それではまた。